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持続化給付金とは何か?

新型コロナ感染拡大で中小企業や個人事業主への給付金が予定されていますが、その名称は「持続化給付金」になります。給付額は中小企業の法人は最大200万円、個人事業主には最大100万円が予定されています。

安倍総理の緊急事態宣言の会見の際、この給付金に関する発言がありましたが、内容は以下のようなものでした。

(※参照:令和2年4月7日 安倍内閣総理大臣記者会見)

「大変厳しい状況になっている、あるいは自粛要請になっている分野においては、間違いなくそこには入ってくるのではないのかなと思います。」(※上記ページの動画では「0:50:44」あたりを参照。)

この「間違いなく」の発言から見ても条件が緩和されるものと思います。個人向けの30万円の給付金については非課税世帯などの条件で複雑ですが、事業主向けの給付金についてはそれほど厳しい条件にはならないものと感じています。

具体的には、以下の内容となっているようです。

今後、この年末までの間に、これは今までと比べて収入が半減していれば出す」
「それまでの1か月でも、対象にどこかが当たればということだと」

まだ詳細は検討中かと思いますが、「今後、この年末までの間」とのことで、おそらく対象期間は1〜3月などではなく、12月末までということになるかと思います。さらに、「それまでの1か月でも」とのことで、年間の売上で半減ということでもなく、月次で1ヶ月でも該当すれば対象になるはずです。

まだ詳細については出てきていませんが、概ね、以上のような形になるかと思います。

経済産業省で「持続化給付金」の条件をチェック

まだ詳細は決定していませんが、経済産業省の「新型コロナウイルス感染症で影響を受ける事業者の皆様へ」のPDFの24ページ目で「持続化給付金」の概要が公開されています。まずはこちらをチェックしておくとよいでしょう。
→ 新型コロナウイルス感染症で影響を受ける事業者の皆様へ

各種の報道によると、補正予算案は2兆3,176億円とのことで、これを単純に法人の200万円で割ると約115万社分、個人事業者の100万円で割ると約230万者分になるかと思います。経済産業省では130万件程度の申請を想定しているようです。

前回の経済センサスによると「会社企業」が175万企業、「個人経営」は209万企業とのことで、ある程度の数の事業主をカバーする給付になるのかなと感じています。

この予算規模で見れば、大変厳しい状況にある事業主はほぼ確実に対象になるのかもしれません。

また、よくある質問の箇所を確認してみると「2020年中の売上」との記載がありますので、今から売上が減少した場合でも対象になるものと思われます。
→ 持続化給付金に関するよくあるお問合せ

「2019年の売上を基準にして、2020年中の売上が50%以上減少した月の売上から計算することを基本とする予定です。」(※2020年4月11日現在の情報)

上記の安倍総理の会見でも「今後、この年末までの間」との発言がありましたので、おそらくは2020年の年末までが対象期間になるものと思われます。(※詳細は未確定です。)

また、計算式についても出ていますが、以下のような記載があります。

こちらはあくまで当サイト運営者の個人的な見解ですが、例えば、2019年と2020年の月次売上が以下のような状態だったとします。

■2019年の売上
1月:80万、2月:120万、3月:100万円 … 合計1500万円(前年の総売上)

■2020年の売上
1月:120万円、2月:110万円、3月:50万円 …

安倍総理のお話では「それまでの1か月でも、対象にどこかが当たれば」とのご発言がありましたが、この場合、2020年3月が「前年同月比-50%の月」で対象に当てはまることになります。

この場合の「前年同月比-50%月の売上」は3月で50万円となり、「×12か月」では600万円になります。また、「前年の総売上」は1500万円になります。

これらを上記の式に当てはめると、給付額=(1500万円)−(600万円)で900万円となりますが、法人なら上限の200万円、個人事業なら上限の100万円となっているため、900万円ではなく、上限の200万円、もしくは個人事業主なら100万円が給付される形になるはずです。

いずれにしましても、まだ詳細は決まっていない為、上記は誤りである可能性もあるため、最新情報をチェックされることをおすすめします。

とりあえず、去年の法人税申告書の「法人事業概況説明書」などで月ごとの売上を記載しているかと思いますが、月次売上の状況を確認しておくとよいでしょう。また、総勘定元帳の売上高の帳簿なども、間違いがないか再確認しておくことをおすすめします。

当サイト運営者の場合、2週間も営業を自粛すれば前年比で売上は半減しますので、200万円貰える事になるかとは思いますが、できるだけ貰わないでも済むように頑張っていきたいと思います。もしピンチになって申請した際にはその様子などをレビューさせて頂く予定です。

いずれにしましても、まだ詳細は不明なため、公式ホームページにて定期的に最新情報をご確認することをおすすめします。


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