個人事業で開業しよう

クレジットカード決済の導入方法

個人事業主が実店舗でのクレジットカード決済を導入する際、決済手数料の高さやPOSレジ導入の初期費用、あるいは加盟店の審査などで敷居が高い傾向にあります。

そのようなスモールビジネスでクレジットカード決済を導入する場合、手持ちのスマホやタブレット端末を利用する決済サービスを導入するとコストを安く抑えることができます。加えて、決済手数料も低めに設定されているため、ランニングコストを低く抑えることができます。

このiPhoneやiPadなどの端末を利用したクレジットカード決済には「楽天ペイ」や「Square(スクエア)」、「Airレジ」、「Coiney」などのサービスがあります。審査はあるものの、いずれもカードリーダを購入してアプリをインストールするだけで簡単に始めることができます。

キャッシュレス決済による2%のポイント還元策について

2019年10月の消費増税の際、全商品を対象にキャッシュレス決済を利用した場合の2%ポイント還元策が検討されています。この2%のポイント分は消費者に還元されるものですが、実質的に8%で税率が据え置きになることを考えると事業主にとってもメリットがあります。

ただし、クレジットカードの決済手数料が概ね3.5%程度かかるため、事業主にとってはかえって負担になるかもしれません。

いずれにしても、カード決済を導入しないと他店へお客様が流れてしまう可能性があるため、早急にカード決済を導入することをおすすめしますが、レジシステムを導入する際の補助金の有無や対象となる事業者の規模などは現時点ではまだ未定となっています。

また、対象となるキャッシュレス決済の範囲については、「クレジットカード決済」と「電子マネー」、「QRコード」が予定されていますが、電子マネーにも様々な種類があり、その全てが対象になるのかについても不明です。さらに必要な端末は配布されるとの未確認情報などもあります。

政府から正式に発表されるまで、カード決済端末の導入はしばらく保留にした方がよいかもしれません。

【追記:】キャッシュレス・消費者還元事業の登録が開始されました。
→ キャッシュレス・消費者還元事業の専用サイト

楽天ペイは主要カードの「6ブランド」に対応

「楽天ペイ」は楽天銀行を利用している際は利用しやすいと思います。

楽天ペイ公式サイト
https://smartpay.rakuten.co.jp/
※PCもしくはスマートフォンからアクセスして下さい。

楽天銀行の場合、土日を含め、365日いつでも翌日には自動で入金されて振込手数料も無料です。それ以外の銀行の場合は自動では入金されず、土日以外の翌営業日扱いとなり、加えて手数料も入金依頼ごとに210円がかかります。

なので、まずは楽天銀行で銀行口座を開設しておくことをおすすめします。
個人事業用の銀行口座の開設方法

楽天ペイはJCBを含め主要ブランドに対応しており、決済手数料は「3.24%、または3.74%」です。そのほか、主要な電子マネーにも対応しており、「Apple Pay」にも2017年夏に対応予定となっています。

カードリーダーに「Rakuten Card & NFC Reader Elan(エラン)」がありますが、こちらは18,800円(税込)となっています。こちらのカードリーダーも審査を通過したあとに購入されるとよいでしょう。

Squareは決済手数料が安く、入金サイクルも早い

Square(スクエア)は、アメリカのスターバックスなどでも導入されている人気のモバイル決済です。

■Square公式サイト
https://squareup.com/jp
※PCもしくはスマートフォンからアクセスして下さい。

iPhoneやiPad、あるいはAndroidなどの端末に無料アプリをインストールして利用しますが、必要なツールは4,980円のIC対応リーダーぐらいで、公式サイトから事業内容などを申請してアカウントを開設すれば利用することができます。

アカウントの審査がありますので、事業内容や業種、個人事業名などは正確に記述することをおすすめします。

Square 登録

このSquareを利用するには、店舗でお客様のクレジットカードを読み取る際のカードリーダーが必要になります。

Square カードリーダー

公式サイトやAppleストア、あるいはアマゾンなどで購入することができますが、万一、アカウントが承認されなかった場合の返品を考えると、まずはアカウントを作成したのちに公式サイトから購入するのがよいかもしれません。

アカウントの開設 → アプリダウンロード → カードリーダー購入

カード決済の手数料は全主要カードで一律「3.25%」となっており、一般的な加盟店手数料と比較してもコストが安いです。(※カード情報手入力の場合は3.75%)

現状、JCBには未対応なものの、近日中に対応予定となっています。

Squareはカード決済代金の入金サイクルが早いため、資金繰りの面で安心できるメリットもあります。加えて、自動仕分によるクラウド会計ソフトとの連携も可能なため、記帳処理にかかる負担も軽減できます。

初期費用を安く抑えつつ、早急に店舗にクレジット決済を導入したい場合、まずはSquareを検討されてみるとよいでしょう。

大手カード会社出資で安心のJMS「おてがるPay」

JMS(株式会社ジェイエムエス)は、国内カード会社大手であるJCBと三菱UFJニコス、UCカードの3社が共同で設立した決済代行会社です。2000年の設立でキャッシュレス業界では長年の実績があり、全国19万店超の導入実績があります。

クレジットカード決済については、JCBやVISAなど主要な国際ブランドのほか、中国インバウンド需要の銀聯カードにも幅広く対応しています。

「おてがるPay」の対応端末はiOSのみとなっていますが、お手持ちのiPadやiPhoneにアプリをダウンロードして手軽に導入することができます。

お店で実際に利用する際には、カードリーダーでクレジットカードを読み込み、iPadなどに金額を入力した上、お客様に暗証番号の入力や確認のサインをしてもらい決済が完了します。あとはレシートに印字するだけです。

専門の「カードリーダー」と「プリンター」が必要にはなりますが、今なら「キャッシュレス・消費者還元制度」に参画することで端末費用「0円」で導入することができます。

こちらの「おてがるPay」はQRコード決済には対応していないものの、幅広いクレジットカード決済のほか、電子マネー決済にも対応しています。大手カード会社3社の信頼性に加え、困った際にはJMS営業担当者の親切なサポートも受けられるため、安心して利用することができます。

少額決済のお店ではQRコード決済のPayPayがおすすめ

PayPayは、スマホとバーコードだけで決済できる「QRコード決済」です。

クレジットカード決済の場合は決済手数料がネックとなりますが、PayPayなら手数料無料で簡単に導入することができます。また、少額でのクレジットカード決済には抵抗のあるお客様も多いですが、QRコード決済のPayPayならクレジットカードの提示が必要ないため、商品単価の低いお店でも導入がしやすいです。

導入の際にはお店に設置するQRコードやステッカーなどが必要になりますが、それらが同梱されたPayPayコードキットが送付されてきますので、スタートガイドを参照しながら店頭に設置されるとよいでしょう。

売上管理ツールにアクセスできる端末(PC、スマホ、タブレットいずれか)についてはお店側で用意する必要がありますが、初期導入費や決済手数料、入金手数料が「0円」で導入することができます。飲食店や家電量販店、宿泊、タクシーなどの事業主の方は、PayPayの導入も検討されることをおすすめします。

個人事業でカード決済を導入する際の注意点

エステや学習塾など継続的な役務の提供を前提とする業種については、クレジットカード決済の導入は難しい傾向があります。エステなど複数回にわたる役務の提供が前提となっている場合、お客様にサービスの提供を完了する前に廃業になる可能性もあり、決済代金がカード会社に請求されるリスクがあるためと思われます。

業種によっては金額が制限されたり、あるいはカード決済が利用できないケースもありますので、申請の際には正確な情報で申告するようにしましょう。

加えて、導入時にテスト決済をされるかと思いますが、自分のカードでテスト決済をしてしまうとカード枠の現金化などに該当してしまう可能性があります。利用規約違反となってしまう可能性もあるため、導入時には規約をよく読んでから使用されるとよいでしょう。


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