SOHOとノマド、テレワークの違い

フリーランスで働く個人事業主は、ノマドやSOHO、在宅勤務などと呼ばれることが多いです。それぞれの違いは以下のようになります。

SOHO

SOHOは「Small Office Home Office」の略で自宅兼オフィスのビジネスを指しています。なかにはオフィスを借りるケースもあるかと思いますが、基本的には自宅を「HOME OFFICE」にして働く、小規模事業の個人事業や個人会社になります。

ノマド(ノマドワーカー)

ノマドは「遊牧民」のことですが、時間や場所にとらわれない働き方を指しています。SOHOとの違いについては、SOHOは基本的に自宅兼オフィスであるのに対し、ノマドはカフェや旅先などでも仕事ができるため、オフィス自体が必要ありません。

ライターのようなパソコン1台で出来る仕事なら、最近はノマドスタイルで働く方も多くなってきました。このノマドは個人事業で運営されているケースが多いです。

テレワーク

以前、NHKのクローズアップ現代で特集されていましたが、テレワークの場合、会社との雇用関係を維持しつつ、在宅で勤務する形態が多いようです。完全に会社に出勤しないというわけではなく、月に何回かは打ち合わせなどで会社に出勤するケースもあります。なので、実質的には個人事業ではなく、サラリーマンになります。

在宅勤務

単に在宅勤務といった場合、内職や副業といった意味で使われることが多いと思います。企業との雇用関係のあるケースもあるとは思いますが、どちらかというと外注やパート雇用が多いようです。子育て中の主婦が在宅で勤務するといったイメージかもしれません。

フリーランス

フリーランスはテレワークや在宅勤務を経て、会社から独立して起業するケースが多いかもしれません。アナウンサーや写真家、デザイナー、あるいはライターや作家など、自分の能力や技術を生かせる職種に多いです。いきなり起業するケースもあると思いますが、サラリーマン時代を経由して個人事業や法人で独立するケースが多いと思います。

個人会社

個人事業で収益が伸びてきた際には、役員のみのひとり会社(個人会社)で法人成りして節税するケースが多いです。税金上の理由のほか、従業員を雇う必要性から法人組織にすることも多いと思います。けれども、基本的な部分は個人事業とまったく変わらないことも多いです。

この社長の個人会社の場合、小回りの利く合同会社(LLC)にて法人成りする人も多くなってきています。合同会社は徐々に認知度が高くなってきてはいますが、あやしげな投資会社に多いイメージがあるようです。

ベンチャー

ベンチャー企業の場合、株式公開による上場が前提になっているので、株式会社で起業し、出資者を募って事業拡大を目指す流れになるかと思います。SOHOや個人会社のマイペースといったイメージとは違い、競争の激しい世界でのし上がるといった印象があります。

上記のうち、もしフリーランスで働くとしたら、世間的な印象がよいのは「SOHO」や「個人会社」ではないでしょうか。

「ノマド」は自由でおしゃれなイメージがある反面、根無し草という側面があります。また、「在宅勤務」は副業での内職やお小遣い稼ぎのイメージが強いですし、「テレワーク」を知らない人にとってはテレクラなどと誤解されるかもしれません。

また、ベンチャーの場合、夢や希望といったイメージはあるものの、どこかあぶなっかしい側面も出てきますので、一発屋みたいな、そんな印象も出てきてしまいます。

それぞれに一長一短があると思いますが、当サイト運営者の場合は「SOHOで個人会社を経営しています。」というようにしています。それでもふらふらして遊んでいるみたいな感じで、世間体でいえば、あまりいい印象はないようです。