法人住民税や事業税はeLTAXから申告

法人市民税や法人都道府県民税、事業税などの地方税については、eLTAX(エルタックス)から電子申告することができます。

eLTAX 地方税ポータルシステム
https://www.eltax.lta.go.jp/

所得税や法人税などの国税については「e-Tax」、法人住民税や事業税などの地方税については「eLTAX」と覚えておくとよいでしょう。

このeLTAXについては、以前までは申告後の電子納税には対応していませんでしたが、現在は地方税共通納税システムで全ての地方公共団体へ一括して電子納税できるようになりました。また、法人住民税や事業税の電子納税のほか、特別徴収の個人住民税の納税にも対応しています。

電子納税

加えて、年末調整の法定調書で市区町村へ給与支払報告書を提出ついてもこのeLTAXから提出することができます。法人住民税や事業税の電子申告、電子納税など、地方税についてはこちらのeLTAXを利用されるとよいでしょう。

利用者IDの取得とPCdeskのインストール

利用者IDの取得

国税庁のe-Taxと同様、eLTAXでもログインする際に必要な「利用者ID」と「パスワード」を取得する必要があります。以前まではJava実行環境のインストールなどでかなり難解でしたが、最近ではそれも不要となっており、特に難しいことはありません。

トップページの「新規お手続きの開始」の箇所から移動し、ページ下部にある「利用届出(新規)の手続きを開始する」の箇所から登録するとよいでしょう。

PCdeskのインストール

PCdeskについては、パソコンにダウンロードしてインストールして使う「DL 版」とブラウザで利用できる「WEB版」、そしてスマホの「SP版」の3種類があります。この3種類のうち、電子申告には「DL 版」しか対応していないため、パソコンにインストールして利用されることをおすすめします。

まず、上記の利用者IDを取得したあとに申告用ソフトの「PCdesk」をパソコンにインストールします。

実際に電子申告する際、「法人都道府県民税と事業税」、「市民税」によって提出先が違うため、あらかじめ確認しておくようにしましょう。

このソフトを使ってそれぞれの申告書を作成します。

申告書が完成したあとは電子署名を添付して送信するだけです。また、メッセージボックスを確認して正常に申告が完了したかも確認しておくとよいでしょう。

法人住民税は紙の納付書で納税

【追記:】2019年10月から地方税共通納税システムがスタートしており、全ての地方公共団体へ電子納税が可能になりました。(※地方税共通納税システムの概要)

「納税に関する手続き」の箇所から、インターネットバンキングなどで電子納税することができます。

納税に関する手続き

こちらからは、法人住民税のほか、特別徴収をした個人住民税についても電子納税することができます。

そのため、以下の内容は古い情報になります。

**********  現在、以下の納付書での納税は必要なくなりました。  ***********

上記のように、電子納税については政令指定都市でも対応していない自治体が多いです。また、ネット銀行の法人口座では振替による口座引き落としにも対応していないため、納税については銀行や郵便局などの金融機関などで納付書を使って直接行うとよいでしょう。

この法人住民税などの納付用紙については、書き間違えても代わりの用紙は銀行に用意されていませんし、訂正もできないため慎重に書くことをおすすめします。3枚複写となっているため、気持ち強めで書き込むことをおすすめします。

当サイト運営者の場合、インクの薄かった箇所をほんの少しなぞっただけなのですが、銀行で訂正とみなされてNGとなり、再度、納付用紙を取り寄せる結果になりました。数日後に納付用紙が届いてからまた銀行へいくはめになったのですが、納付期限ぎりぎりだと間に合わなくなってしまうため、注意して記入することをおすすめします。

追記:パソコンでの納付書の印刷方法
翌期もついうっかり数字をなぞってしまったのですが、また取り寄せるのが面倒なため、改めて自治体のホームページで調べてみるとエクセルやPDFなどで直接印刷できる納付書が用意されていたようです。

ネットで「○○市 法人市民税 納付書」などと検索してみると出てくるかと思います。

法人市民税 納付書 印刷

合わせて「○○県 法人県民税 納付書」などと検索すると都道府県民税の納付書も出てくるはずです。

納付書の印刷

それらに番号や納税額などを入力したのち、A4のコピー紙などに「横向き」で白黒に印刷すれば納付書が出来上がります。あとは線に沿って余白などを切りとり、3枚セットにして銀行などで納付するとよいでしょう。

当サイト運営者の場合、こちらの印刷した用紙で郵便局にて納付したのですが、多少はあやしまれたものの、ベテランらしき人が出てきてちゃんと受け付けてもらえました。入力する番号などを間違えなければ、こちらの自分で印刷した納付書でも特に問題なく納付できるかと思います。